2017年11月24日金曜日

猿払村「楽楽心(ららはーと)」にて


 先週、猿払村、稚内市と視察に行ってきました。

 猿払村では、10月にオープンしたばかりの小規模多機能型居宅介護施設「楽楽心(ららはーと)」を見学してきました。

 実はこの施設、村直営なのです。道内初ということです。

 さっそく、山田センター長に案内をお願いしました。

 入ってすぐに目につくのは広いオープンスペースです。



 しかも、グランドピアノがあるのです。ちょっとびっくりです。

 この施設には、小規模多機能に加え、多世代が利用できるように地域交流施設を併設しています。放課後には子どもたちが集まって、このピアノで練習をする姿もあるといいます。そして、このフロアを活用し、ピアノの発表会も行われるそうです。

 私がお邪魔した時は、園内にある生きがい農園のメンバーが打ち合わせをしていました。楽しそうに話が弾んでいました。

 通い、泊りの定員は29人。バランスの取れた昼食も魅力です。



 カラオケルームも完備しています。
 
 感心したのがエネルギー対策です。温暖化対策として地中熱ヒートポンプシステムを採用し、床暖房に利用しているのです。村長の熱意だったようです。

 山田センター長によると、猿払村の高齢化率は23・4%と、道内では千歳市に次いで低く、高齢者も630人余りで要介護認定者も130人ほどで、みんなの様子が掌に乗っているといいます。それでも、この街を離れたくないのに離れなければならないお年寄りも多く、認知症のお年寄りも増えているといいます。

 「だからこそ、少しでも猿払で生活できるよう、本人や介護する家族を地域で支え合うまちづくりが大切です。この施設は、まさにその拠点になるものです。数年後には、この敷地の隣に新たに生活支援センターを建設し、高齢者、障害者が安心できる居住施設をめざしています」と話します。

 地域包括支援センターも併設され、まさに地域の交流のセンターとして生かされていくのでしょう。小さな町の大きな挑戦に期待です。




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