2019年6月14日金曜日

消費税10%増税の中止を~2019年第1回定例市議会一般質問①

〇野村淳一議員
 最初に、消費税10%増税についてです。

 安倍政権は、賃金上昇などを景気回復の根拠として今年10月から消費税を10%へ引き上げようとしています。

 しかし、その景気回復の前提は大きく揺らいでいます。毎月勤労統計の偽装が明らかになり、労働者の賃金の伸びはこれまでの公表値よりも低く下方修正され、実質賃金は2014年の消費税8%への増税前の392万円に比べ、2018年は381万円と約10万円以上も落ち込んでいます。

 さらに家計の消費支出も増税前と比べ年間25万円も減っているのです。7割以上のほとんどの国民が景気回復を実感しておらず、ますます不況感を強めているのが実態です。

 もともと低所得者ほど負担が重く、経済を冷え込ませる消費税そのものが国民の暮らしと日本経済を破壊する最悪の税制だと言えます。それに加え増税判断の根拠まで失った以上、税率10%への引き上げを強行する道理はありません。

 安倍政権が十二分の対策だという増税対策も食料品など
の税率据置きの複数税率導入や高齢者には縁遠いキャッシュレス決済のポイント還元、効果が疑わしいプレミアム付商品券など制度をわかりにくくし複雑にし、暮らしや営業の各分野で一層混乱を拡大させるばかりで効果は極めて限定的です。

 特に地方において深刻な消費不況が続く中で、消費税増税の強行は明らかに無謀であり、不況に一層拍車をかけるだけでしかありません。消費税の10%増税は中止すべきです。

 そこでお聞きします。

 市長は、10月からの消費税10%増税に対しどのような見解をお持ちなのでしょうか。その上で市内経済と市民の暮らしにどのような影響があると認識されているのかお尋ねします。また、それらへの対応策はどのように考えているのでしょうか。国に対し、10月からの10%増税の中止を求めるべきと考えますが、いかがでしょうか。見解をお聞かせください。

 特に、上下水道料金は、10%への増税となり影響が大きく懸念されます。これらへの対応と影響額をお知らせください。

【 答弁 】

〇宮川良一市長
 初めに消費税についてであります。

 1点目の増税に対する見解につきましては、消費税の増税は、2013年第4回定例会で藤川議員のご質問にお答えしたとおり、持続的な社会保障を継続するためには、制度の担い手である市町村において安定した財源を確保する上でも重要であります。

 また、全国市長会におきましても、市民が不安を感じることのない社会保障制度の維持のため、消費税率10%への引き上げを2019年10月に確実に実施するよう提言しているとこ
ろであります。

 2点目の市内経済と市民の暮らしへの影響と認識、その対応策につきましては、消費税引上げに伴う一般的な影響は、引き上げによる家計負担の増加に伴う可処分所得の引き下げや、短期的には駆け込み需要による反動減などが考えられます。

 対応策といたしましては、低所得者や子育て世帯へプレミアム商品券を発行する準備経費を本定例会に提案しているところであります。

 軽減税率対策については、市ホームページにおいて軽減税率制度の内容や事業者向けの支援措置を周知しているほか、本年4月には市、紋別税務署、紋別道税事務所、紋別商工会議所の4者共催による制度説明会の開催を予定しておりす。

 また、紋別市商店街連合会が進めておりますたまるんカードのICカード化につきましても、キャッシュレス化によるポイント付与機能も期待できることから側面的に継続支援してまいります。

 国におきましては、消費税率引上げ分の使途を幼児教育の無償化や年金生活支援給付金の支給などの対策に加え、所得による教育格差是正のため高等教育の無償化に充てるとしております。

 また、2019年度税制改正において住宅ローン減税の拡充や車体課税の一体的な見直しが行われるなど現在国会で関係法令の審議がされており、これらの対策が可処分所得引下げや駆け込み需要による反動減などの経済への影響を緩和することが十分期待されますことから推移を見守ってまいります。

 3点目の増税の中止につきましては、さきに申し上げましたとおり、地方にとりましても社会保障費の安定的な財源でありますことから、全国市長会の提言と同じ考えであります。

 4点目の上下水道料金の対応と影響額につきましては、上下水道料金は消費税法が適用され、条例におきましても当該法律の改正等に伴う税率の変更に対応できるよう規定されておりますことから、規定に基づき転嫁してまいります。

 また、2019年度の影響額につきましては、水道事業全体で418万円、そのうち家事用は211万円、下水道事業全体では272万円、そのうち家事用は190万円の増額の見込みとなります。

【 再質問 】

〇野村淳一議員
 最初に消費税の問題ですが、この問題は議論すれば切りがありません。

 ただ、私は今の消費不況という状況の中で10%の増税というのは非常にむちゃだというふうに思っています。

 さまざまな手を打っているんですよ。軽減税率だ、プレミアム云々かんぬんと一緒にしちゃったように、住宅だ、車だとか全部使うお金は増税分より多いじゃないですか。だったらやめるべきです。私はそう思っています。

 どっちにしても水道料金にこれだけの賦課がかかります。やっぱりこれは低所得者ほど重い負担になる消費税増税ですので私は反対をしたいというふうに思っております。

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