2019年6月18日火曜日

障害者雇用と医療的ケア児について~2019年第1回定例市議会一般質問③

〇野村淳一議員
 最初に、障害者雇用の推進についてです。

 市長は市政執行方針の中で、障害のある方々の就労と居住の場の確保を推進すると述べております。

 障害者の就労について紋別市が最も主体的にかかわり責任があるのが市役所での障害者の雇用です。

 昨年の第3回定例会で私の質問に法定雇用率に2名足りない状況だと説明され、障害者の雇用環境づくりと正規雇用に
こだわらない雇用形態も検討したいと述べられました。その後どのような検討がなされ、どのような対応を行い、どのような見通しを持っているのかお尋ねします。また、平成31年度の障害者雇用はどうされるのか方向性をお聞かせください。

 2つ目に、医療的ケア児の支援についてお聞きします。
 
 医療技術の進歩を背景に呼吸器や経管栄養などの医療的ケアを必要とする障害児の割合が増えており、地域で安心して暮らせる環境整備が求められています。

 国も地域生活支援促進事業に位置づけ、医療的ケア児を総合的に支援する医療的ケア児コーディネーターの養成などの支援策を講じています。

 そこでお聞きします。
 紋別市内において現在、在宅で医療的ケアを必要とする障害者、障害児の状況とその対応について、さらに医療的ケア児コーディネーターの配置状況についてそれぞれお聞きします。

 同時に、在宅で終始介護を行っている保護者のレスパイトなどを含め、障害者全般のショートステイの拡充は緊急の課題だと考えます。

 ショートステイの不足が叫ばれ、その拡大を求める声は長年にわたっています。

 障害者、障害児のショートステイ拡充に向け、民間事業所への積極的働きかけと支援を強く求めるものですが、いかがお考えかお尋ねします。

【 答弁 】

〇宮川良一市長
 次に、障害者福祉についてであります。

 1点目の障害者雇用の推進につきましては、正規雇用にこだわらない雇用も含め、ハローワークと連携しながら募集を続けていたところ、本年2月に障害を持つ方からの応募があり、本人の希望と職場の受入体制等を協議し採用に至りました。

 しかし、本人からの申し出により既に退職となってしまい、残念な結果となりましたが、今後につきましても引き続きハローワークと十分な連携をとりながら正規雇用にこだわらず障害者の多様な雇用に取り組んでまいります。

 次に、医療的ケア児の支援についてであります。

 現在本市で医療的ケアを必要とする障害児はおりませんが、障害者は1名おり、在宅で重度訪問介護サービスを利用している状況であります。

 本市の医療的ケア児等コーディネーターの配置状況につきましては、本年度に養成研修を修了された方が基幹相談支援事業所に1名おります。

 レスパイトを含めた障害者全般のショートステイの拡充につきましては、在宅で終始介護をする家族にとってショートステイやレスパイト入院を活用し負担軽減を図ることは大変有効であると認識しておりますが、医療的ケア児のショートステイについては医療的側面と施設的側面が相反する中、報酬の評価や人員配置、関係機関との調整など課題が多く、今後は国や北海道から具体的な方向性が示されると考えております。

 また、既存の障害福祉サービスのショートステイにつきましては、市内のグループホームが徐々に部屋数を増やしているとお聞きしておりますので、空き部屋利用の可能性について考慮していただくよう働きかけていきたいと考えております。

【 再質問 】

〇野村淳一議員
 障害者福祉です。

 最初に障害者雇用についてです。今お話伺って2月にハローワークを通して応募した、今1人採用したんですがすぐ退職してしまったという、ちょっと残念だなと思います。本人の事情もいろいろあったんだというふうに思います。

 そういう形で非常に積極的な取り組みをしていることには理解をいたします。しかし、障害者を雇うということの難しさというのも同時に感じたんではないかなというふうに思います。

 これは、身体障害者だけでなくて知的も精神も含めての採用ということになります。そして、合理的配慮といったら
どういうものなのかということも皆さん方、職場の皆さん方も一緒に学習していく必要があると思います。

 そのために私は、プロの目から見たアドバイスが必要ではないかなと思っています。もちろんハローワークもそうですが、北見に道の機関でオホーツク障害者就業・生活支援センターあおぞらというのがあります。

 障害者が一般就労した場合、ジョブコーチという人が派遣して、そして就労と障害者の人たちの環境整備をする、そういうアドバイザーがいます。

 ぜひそういうところとも連携をとって進めていっていただきたいというふうに思いますが、いかがですか。

○若原喜直・庶務課長兼参事兼行財政改革推進室参事
 今回はちょっと残念な結果になったんですけれども、なかなか市の職員数もなかなか厳しい状況で余裕のある仕事とはなっていないという現状もございます。

 今議員さんおっしゃられたようなことも含めて、今後研究課題とさせていただきます。

○野村淳一議員よろしくお願いします。
 医療的ケア児の問題については、紋別市にもコーディネーターが配置されているということなのでよかったなと思います。これからの課題でもありますけども、ぜひよろしくお願いしたいと思います。

 ショートステイです。
 これ、本当に私は急がれる課題だと思っています。グループホームもできて、空き部屋の利用という話もしていましたが、今民間の事業所でショートステイを拡大するという方向のところはありませんか。いかがですか。

○飯田欣也・社会福祉課長兼臨時給付金対策室参事
 先ほど市長の答弁にもありましたけども、グループホームのほうに働きかけるというようなことはしておりますけども、今現在やるというような形で進んでいるというようなことにはまだなっておりません。
 以上でございます。

○野村淳一議員
 これも緊急な課題だと思います。ぜひ民間の事業所も働きかけていただきたいし、そういう動きをぜひ機敏に受けとめて支援をしていただきたいというふうに思います。



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