2015年8月19日水曜日

私、地元新聞(民友新聞)に大きく載りました

 8月8日付の北海民友新聞に、『ズームひと』というコーナーで私のことが大きく掲載されました。

 というのも、9月9日に行われる「柳家さん喬紋別落語会」の実行委員長として落語の魅力を語ってほしい、と取材を受けたものです。

 それがなかなかよくできた文章で、これをきっかけに良く声をかけてくれるようになりました。

 ということで、その記事を紹介します。

 『落語の魅力を伝えたい』  柳家さん喬独演会を企画
                  ~実行委員長の野村淳一委員長

 古典江戸落語の第一人者として知られる柳家さん喬さんの紋別公演が9月9日(水)午後6時30分から紋別市文化会館で開催される。主催は市民有志でつくる柳家さん喬紋別落語会実行委員会。実行委員長の野村淳一さん(59、紋別市議)に、さん喬さん、そして落語の魅力について聞いてみた。(桑原)

 
          柳家さん喬さん(昨年の紋別公演)
 
 近年、紋別市内で落語の公演が行われることは珍しくないが、なかでもさん喬さんは別格中の別格の存在。

 東京など大都市圏では独演会の前売りチケットはすぐ売り切れるという人気噺家だ。

 テレビに出ることは少ないので、一般の知名度はまだ低いが、通(つう)の間では絶大な支持を集めている。

 紋別公演は2008年の夏が最初。毎年、北海道の知人のもとに遊びに来るさん喬さんのことを知ったファンが頼み込んで紋別に来てもらった。

 会場は落石新興会館。仲間うちがこっそり開いた秘密の落語会のような趣があった。

 「さん喬」の名は知っていたが、まだ噺を聞いたことはなかったという野村さんは、目の当たりにする本物の芸に圧倒された。

 「凄かった。軽妙な掛け合いの滑稽噺から、心の機微をつくした人情噺まで一幅の絵、一編の芝居を見るよう。聞き終えたとき、突き抜けるような爽快感があった」と振り返る。

 以来さん喬さんの魅力にはまり、ほぼ毎年のように仲間とともに紋別独演会を企画している。

 さん喬さんの魅力を一言で言うと「粋(いき)」。

 「変なアクがなく、聞き手に対して押し付けがましくない」と野村さんは言う。オーバーなアクションも奇声もない。かといって淡々というわけでもない。メリハリがしっかりあり、噺が自然に展開していく。

~「落語は庶民の味方」

 野村さんが落語が好きになったのは中学のころ。円生、文楽、小さん、志ん朝らスター落語家がキラ星のように並んでいた時代。テレビやラジオで落語がよく放送されていた。

 カセットテープに録音して聞いているうちに、しゃべりたくなって、見よう見まねで演じてみた。

 紋北時代には仲間と落語研究会をつくって鑑賞会などを開いた。

 高校卒業後、東京で暮らし、21歳の時に日本共産党に入党した。25歳の時に紋別に戻り、印刷やタウン誌編集の仕事に携わった。

 34歳で紋別市議に初当選。現在6期目のベテランだ。議会での舌鋒の鋭さには定評がある。

 議会の一般質問では、時にドラマチックな口調で市政の矛盾を質す。もしかして落語の影響があるのか?

 「弁論というのは、もてる力をフル動員して、相手を説得し理解を求めることだと思っている。怒るところは怒り、引くところは引いてメリハリをつける。そういわれれば、私の一般質問は落語の影響があるのかなぁ」と苦笑する。

 話し方は別として、市井の人々の泣き笑いを扱った落語は、庶民の声の代弁でもある。

 「そう。落語はまさに庶民の文化。泣きも笑いも、優しさも、武家社会に対する反骨精神もある」

 だが野村さんは自戒するように言う。「落語はなまじ通(つう)ぶって頭でっかちに聞き込むと駄目。変な批評や解釈などせず、笑いたい時に笑い、泣きたい時に泣けばいい。さん喬さんの噺には、聴衆が自然に噺の流れに身を任せたくなる力がある」

 今年で6回目になるさん喬さんの独演会。紋別の聴衆も、気負わずスマートに落語を楽しんでいるように見える。

 「それが一番うれしい。市民は『言葉の力』を堪能している。今の時代、人の話をじっくり聞いて想像をめぐらす機会なんて、なかなかないし、そんなの面倒くさいという人だって少なくない。紋別の聴衆のみなさんは素晴らしいですよ」

 柳家一門は喬太郎など若手の人気スターも抱えている。「いつか、さん喬さんと若手との競演会を紋別で実現できれば」。野村さんの夢はまだまだ広がる。

 独演会の前売りチケットは2000円(75歳以上は1000円)で発売中。問い合わせは市民会館(電話24・2416)、北海民友新聞社(電話24・3278)、野村委員長(電話090・4228・7521)へ。




 というわけで、柳家さん喬師匠の落語会に、ぜひお越しください。お待ちいたしております。おあとがよろしいようで…

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