2014年7月23日水曜日

医療と介護の連携のために~草場鉄周講演会

 16日、もんべつケアマネージャー連絡会が主催する医療連携推進事業研修会に顔を出してきました。

 講師は、室蘭市の本輪西ファミリークリニックの院長で、北海道家庭医療学センター理事長の草場鉄周医師。在宅医療の取り組みでは道内でも先駆的な実践を展開しています。

 私も、医療と介護の連携の強化こそ必要だと考え、議会でも取り上げてきました。そんな関係で、この研修会にも誘われていました。

 行ってびっくりです。なんと120人もの人が集まっていたのです。(せいぜい4・50人かと思っていたもので。失礼)

 しかも、遠紋地区の医療と介護の専門家が一堂に会した言った感じです。市の幹部職員の顔もありました。

 それだけ関心の高いテーマであり、タイムリーなテーマであり、そして方向性とイメージをつかみたいテーマだったのだと思います。

 草場氏の話は、極めて具体的で実践的です。地域包括ケアという方向のもと、それを地域でどう具体化するか、その道筋は簡単ではない。

 在宅医療を実践するのは、医師・看護師だけでなく、介護事業所、介護施設、歯科医師、薬剤師などのエキスパートが連携してこそ構築できる。

 そのためには、やる気のある人、意欲のある人が中心になって行動を起こすこと。その中で、初めて他分野の活動を知り、点から線へ、そして面へ広がっていく。

 在宅医療とは、街づくりにつながる。住む慣れた街で生きていける。それこそが街づくりであり、地域力のアップにつながる。

 草場氏の話は、経験に裏打ちされた気迫がありました。

 それだけに、ギャップも感じました。

 この遠紋地域には、在宅療養支援診療所も在宅療養支援病院もまだありません。

 医療と介護の連携を模索し、検討を進めているこのもんべつケアマネージャー連絡会も、その存続すら危ぶまれています。

 そして、この研修会に参加した市内の医師も一人だけでした。

 とは言え、超高齢社会は待ったなしです。医療も介護も必要な施設は作りながら、同時に増加する在宅での医療と介護にどう対応するか、真剣な検討が求められています。

 私も含め、大いに刺激になった講演会です。これから、民間も行政もどう動くか、どう連携するか、正念場です。

 

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