2014年7月23日水曜日

アイヌの遺骨はアイヌのもとへ

 19日、アイヌ遺骨返還訴訟を取り組んでいる北大開示文書研究会による出前講座が、博物館で行われ参加してきました。

 現在、北大など12大学が保管しているアイヌの遺骨(その大部分は盗掘されたもの)は、現在判明しているだけでも1636体にのぼります。それは、研究の材料にされてきたのです。


 今回の出前講座には、榎森進・東北学院大名誉教授、市川守弘・アイヌ遺骨返還訴訟団弁護士が講演しました。

 


 そして、訴訟団の一人である紋別アイヌ協会の畠山敏さんも話されました。

      

  国や大学は、返還を希望する祭祀継承者に返還するとしています。そこには、相続人という概念があります。

 しかし、アイヌにとって遺骨とは個人のものではなく、コタン全体のものであり、コタンの中で慰霊するもの、というのです。

 ですから、「者」という個人に限定するのではなく、コタンへの返還が重要なのだと言います。アイヌの精神文化を、どう尊重するのか、が問われている問題なのだと言うのです。

 初めて聞く話も多く、なかなか難しく、奥が深い。

 その中でも、北大の先生の発言で、北大の封建的な考え方に抗議したい、と述べられたのは興味深かった。

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