(「オホーツク民報」9月7日号より)
紋別市議会の2014年第3回定例会が9月2日に開会され、初日は平成25年度の各会計決算、26年度の補正予算案をはじめ、19の議案が提案されました。
提案された一般会計補正予算案の主なものを紹介します。
地域包括支援センターの移転事業費として734万6000円が計上されました。地域包括支援センターは、介護保険事業や高齢者福祉の中心的役割を担っており、現在安養園内にあります。
しかし、気軽に相談に行くには遠く、市街地に移転できないかという要望がありました。野村議員も、6月議会でこの問題を取り上げ、今回の市街地への移転が決まりました。
移転場所は本町3丁目の旧JA金融共済店舗。1階に事務室と相談室、多目的トイレが設置され、2階は会議室として利用されます。来年4月にオープンする予定です。
この移転に伴い、現在の包括支援センターを特別養護老人ホームに転換し、20床程度増やす計画になっています。
藤幼稚園が認定こども園を整備する補助金として1億9155万円が計上されました。園の敷地内にあらたに幼保一体型の園舎を建設するものです。1階が保育園、2階が幼稚園になります。来年4月のオープンを予定しています。なお、補助金のうち1億2700万円は国の補助です。
森林体験交流施設(大山スキー場ヒュッテ)の整備事業として4409万円が計上されました。老朽化している木製の外階段、外壁や屋根などを改修します。
また、木質バイオマス発電所の排熱利用調査事業として637万円が計上され、ハウス野菜栽培などの可能性を調査します。
――決算 3億円の黒字――
今議会に平成25年度の各会計決算が提案されました。
一般会計では、歳入歳出の差引による決算収支は3億1450万円の黒字となっており、翌年度への繰り越し財源を差し引いた実質収支では2億9184万円の黒字となりました。
国民健康保険会計は、1億4378万円の黒字となりました。
これら各決算内容は、議員7人による決算審査特別委員会で審査されます。(野村議員は委員に選出されませんでした)
また、一般質問には、阿部徳明、横内寿治、加藤裕貴、藤田孝太郎、梶川友子、野村淳一の6人が登壇します。
――野村淳一議員の一般質問項目――
1、集団的自衛権行使容認の「閣議決定」について
①立憲主義を破壊し、「海外で戦争する国」へ道を開く、集団的自衛権行 使容認の「閣議決定」に対する市長の見解を問う
②同時に、憲法違反の「閣議決定」の撤回と、その具体化にかかわるい っさいの立法作業の中止を国に求めること
2、防災対策について
①紋別市の土砂災害危険区域における土砂災害警戒区域及び特別警 戒区域の指定の現状と安全対策について
②災害時における避難計画と避難誘導のあり方と、その具体化に向け た取り組みについて
③8月に発生した大雨による被害状況と改善に向けた対策
3、介護保険事業と高齢者福祉について
①第6期介護保険事業計画の策定状況とパブリックコメントの実施につ いて
②特別養護老人ホームの入所制限にともなう対応について
③認知症高齢者による徘徊・見守りなどに対する対策の強化を
4、生活保護と生活困窮者対策について
①「水際作戦」の進行が懸念される改定生活保護法(7月1日施行)に対 する市の対応と運用について
②生活保護利用者の就労を支援する「就労自立給付金」への対応と運 用について
③「生活困窮者自立支援法」(来年4月1日施行)の内容と課題につい て。・自立相談支援事業の役割と体制、・生活保護の利用を抑制する 「水際作戦」にならないか
④「若者サポートステーション」との連携と協働を
5、子育て支援と保育行政について
①子ども・子育て新制度とは。現在の保育制度が変わるのかどうか。
②子ども・子育て新制度に伴う条例改正案についてー職員に保育士資 格がいらないなどの問題点について
③新制度にともなう保育料などの保護者負担について
④保護者のニーズ調査の結果と内容について
⑤紋別保育所の指定管理に向けた応募状況と選考方法に ついて
⑥落石児童館を含めた今後の児童館のあり方について
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