2020年7月16日木曜日

子育て支援、経済的負担の軽減に努力を~2020年第1回定例市議会一般質問③

〇野村淳一議員

 次に、子育て支援について質問します。

 一つは、子供の貧困対策と経済的負担の軽減についてです。  

 紋別市における子供の貧困対策については、現在、策定中の第2期の子ども・子育て支援事業計画の中で新たに基本施策の一つとして盛り込むとしておりました。

 まず、その施策の内容をお知らせください。

 また、幼児教育・保育の無償化に伴い浮いた財源3,500万円について、私は、全てを子育て支援策の拡充に充当すべきと訴えてまいりました。

 その際、紋別市は、一般財源として、子供の貧困対策を含め、市の予算全体で優先順位の高い新規事業に充てると答弁しておりました。

 さて、その3,500万円はどうなったのでしょうか、その使途の内容をお聞きするものです。 

 現在、策定中の第2期子ども・子育て支援計画に当たって、保護者へのアンケートを行っています。

 そこに自由に記入できる自由意見があります。読ませていただきました。まさに、紋別市の子育て施策に対するさまざまな、そして、切実な声がたくさん寄せられておりました。  
 まず、目を引くのは、産科、小児科など、医療に関する意見、要望です。そして、経済的支援を求める声の多さです。

 高校生まで医療費の無料化の実施を、インフルエンザの予防接種に助成制度の導入を、子供服や学生服などのリサイクルの取り組みを、給食費や教材費の無料化の実施をなど、そして、子育て世帯への経済的支援が多ければもっと子供が欲しいという声が多いですという声もありました。

 これら一つ一つの要望と意見は、子育て世代共通の声だと感じます。 

 市長はこのアンケートを読まれたでしょうか。その感想をお聞きするとともに、これらアンケートで語られた保護者の意見と要望に真摯に応える観点で、子育てへの経済的負担軽減に向け、抜本的に取り組むよう求めるものですが、市長の見解をお伺いします。 

 次に、子育て世代包括支援センターについてお聞きします。  

 市政執行方針の中で、保健センター内に新たに子育て世代包括支援センターを設置し、妊娠期から子育て期に至るまでの妊産婦、乳幼児の相談支援体制の充実強化に努めるとし、保育士を配置すると述べています。  

 まず、この子育て世代包括支援センターの役割と具体的な重要な事業内容をお聞きします。

 その上で、保健、医療または福祉の関係機関との連携はどうされるのか、紋別市としての独自の取り組みについてはどうか、利用者への周知啓発についてはどうされるのか、それぞれお聞きするものです。 

 三つ目に、ファミリーサポートセンターの復活についてです。  

 さきにも紹介した第2次子ども・子育て支援計画での保護者のアンケートにファミリーサポートセンターの復活を求める声が多数あり、私自身も驚きました。

 現実問題として、ファミリーサポートセンターの必要性とその復活を求められていることが明らかになったのです。この状況を紋別市はどのように理解しているのか、まずお聞きします。  

 平成31年3月のファミリーサポートセンターの廃止は明らかに一方的で合意なき廃止だったことが示されたのです。

 必要なら、その内容の改善も含め、ファミリーサポートセンターの再開を早急に検討すべきと考えますが、いかがでしょうか、見解をお聞かせください。 

〇宮川良一市長

 次に、子育て支援についてであります。  

 1点目の子供の貧困対策と経済的負担の軽減に関し、現在策定中の第2期紋別市子ども・子育て支援事業計画で新たに基本施策の一つとした子供の貧困対策の内容についてですが、経済的支援としては、保育料の軽減、子ども医療費給付事業、産後ケア事業、小中学校就学援助事業、奨学資金貸与事業、インフルエンザワクチン予防接種事業、子育て短期支援事業などの予定であります。  

 幼児教育・保育の無償化に伴い生じた3,500万円の使途については、保育の充実や子育て支援に活用すべきとする令和元年第4回定例会での議員のご意見は、特定の事業に貴重な財源を張りつかせるもので、財政の硬直化を招くものであることから、終了した事業の一般財源は、予算編成時には一般財源総額の中に包含し、予算全体で議論した上で新規拡充事業に充当すると答弁したもので、個別事業を特定するものではありません。 

 第2期紋別市子ども・子育て支援事業計画策定に係るアンケート結果については、子育て世帯が抱える悩みなど、多数のご意見をいただいたと考えております。  

 子育てへの経済的負担軽減に向けての抜本的な取り組みについてですが、本市の子育て支援施策は、他市と比べても見劣りしないものと認識しておりますが、今後も子育て世帯の具体的なニーズの把握に努めてまいります。 

 2点目の子育て世代包括支援センターに関し、同センターの役割と具体的な事業内容については、さきの喜多議員のご質問にお答えしたことでご理解願います。  

 関係部署との連携については、庁内の関係部署を初め、医療機関、保健所、児童相談所、認定こども園、 障害児通所施設、学校などと連携し、適切な支援につながるよう努めてまいります。  

 市の独自の取り組みについて、現在のところは考えておりませんが、効果的な施策があれば積極的に取り組んでまいります。 

 利用者への周知啓発についてですが、妊産婦においては妊婦相談や家庭訪問時などに周知するとともに、 子育て世帯には広報もんべつや市ホームページ、メール@もんべつ、地元新聞への記事の掲載など、広く周知し、啓発に努めてまいります。  

 3点目のファミリーサポートセンターの復活に関し、第2期紋別市子ども・子育て支援事業計画策定に係るアンケート結果で復活を求める声が多数あった状況をどう理解しているのかについては、送迎を含めたサ ービスを必要として復活を求めるご意見がありましたが、当センターを廃止した理由は、令和元年第2回定例会で議員のご質問にお答えいたしましたとおり、当センターの預かりサービスの利用者数の減少とそのサ ービスにかわる事業の受入れ体制の充実によるところであります。

【 再質問 】

〇野村淳一議員

 時間がありませんので、子育て支援に移ります。  

 貧困対策、経済的負担の軽減の問題に関し、市長はニーズの把握に努めると答弁されましたが、それは具体的にどういう内容なのですか。 

○北西忠宏・児童家庭課長

 お答えいたします。 

 今回、事業計画策定に伴いまして、未就学児等のアンケート調査を行ったのですけれども、子育てに関し、経済的支援という要望があったところです。 

 なお、その具体的な取り扱いにつきましては、具体的にニーズ調査を再度行い、市民のニーズを把握していきたいと考えております。 

○野村淳一議員

 ということは、子育て世帯に対し、何を求めているのか、経済的負担の軽減をどうするかなど、ニーズ調査をもう一度実施するということでいいのですか。 

○北西忠宏・児童家庭課長

 お答えいたします。 

 その方法等については今後検討していきたいと思います。 

○野村淳一議員

 どちらにしても、実際に、今、何が必要で、何を求めているか、そのニーズを調査し、 その上で的確な支援策を講じていきたいというイメージなのですね。重要な課題だというふうに思っていますので、ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。 


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