2020年7月19日日曜日

猿払村の「合葬堂」を視察して

猿払村「合葬堂」

 今回の視察の最後に訪れたのは、オホーツク海に面した猿払村。

 言わずと知れたホタテの一大産地です。

 ここにこの4月「合葬堂」という施設が完成したのです。

 少子化のもと、お墓の継承をどうするかーー実は多くの人が悩んでいます。いまや、一つの社会問題にもなっています。

 その一つの解決方法として、この数年、市町村立による「合葬墓」の建設が増えてきています。

 紋別市も「合葬墓」の整備が緊急な課題となっています。

 私も、実に多くの市民から要望されます。議会でも繰り返し取り上げてきました。

 今回訪れた猿払村の合葬堂。納骨棚を備え、良く考えられた施設なのです。いろいろと感心し、参考になりました。

 特に私自身気になっていた「遺骨」に対する畏敬と慰霊の思いをどう形にするか、その一つの在り方が見えたような気がします。

 住民へのアンケートの実施や宗教者との丁寧な協議、そのうえで生かせるもはしっかり生かしていく姿勢。村長と村の担当者の真摯な取り組みにも感心しました。

  

 中央にモニュメント。左右に納骨棚があります。納骨棚には3年間保管できます。


 モニュメントには両脇に「粉骨」の投入口があります。



 合葬堂の建物の外に、室内のモニュメントと同じモニュメントを設置しています。ここでは、各人が花を手向けたり、焼香したり、故人をしのんで供養することができるようになっています。僧侶を頼むことも自由です。

 あくまで室内、堂内は政教分離の立場から宗教色はいっさい排除しますが、建物の外の行為については関知しない、というのが村の立場です。

 よく考えらえていると思います。参考にしたいものだと強く感じました。

 視察を終え、昼食はもちろん、道の駅さるふつ公園にあるレストランで「ホタテカレー」。おいしかった。 

 2泊3日の今回の視察の旅。なかなかハードで、でも中身のある視察でした。

 豊富温泉での宿も風情があってよかったですよ。


 
 そうそう、帰りに浜頓別のクッチャロ湖に寄り、「NPO法人クッチャロ湖エコワーカーズ」にお邪魔しました。

湖畔に佇む「エコワーカーズ」の事務所

 ここもまた、クッチャロ湖の自然保護に取り組んでいる団体です。

 今回は短時間でしたが、次回はじっくりお邪魔しようと思っています。 

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