ちょっと遅くなりましたが、12月議会の内容を紹介します。
今回の一般質問は4項目。
一つは、紋別市総合計画の策定についてです。市長は、32年度からの総合計画の策定を行わず、一昨年につくった地方創生がらみの「総合戦略」で間に合わすというのです。
私は、総合計画と総合戦略は、目的も内容も違うものであり、特に総合計画は市民参加で市民との協働で作り上げるもので、まちづくりの基本なるもの。総合計画を作らないとはならない、と訴えました。
それでも市長は、あくまで総合戦略を基本に街づくりを進めるというのです。
総合戦略は、国の指導もあり、5か月ぐらいで策定したもので、テーマも人口削減克服が中心。到底、総合的とは言えない代物です。
あれほど、市民本位の市政をつくると言っていたのに。大いに疑問が残る内容でした。
二つ目は、高齢者福祉についてで、第7期介護保険計画策定に向けたニーズ調査などの結果と、それをどう計画に生かすのかをただしました。
紋別でも、日常生活圏ニーズ調査や在宅介護実態調査、高齢者意識調査が実施されました。問題は、これが単なるアリバイにならず、その内容を吟味し、しっかり計画に反映されることです。
市は、しっかり反映させたいと述べましたが、さらにその内容を検証する必要がありそうです。
成年後見センターの設置についても取り上げました。今年の市長の執行方針でセンター設置をうたっていたのに、さっぱり前に進んでいないのです。
市内の弁護士さんとの意見交換もさせていただき、その必要性と、緊急性を学びました。
市は、委託先の問題が課題としましたが、それでもセンター設置に向けた準備委員会を立ち上げ、高齢者や事業所のニーズを調査することが重要だ、と指摘しました。
三つ目に、生活困窮者自立支援法の関係で、自立支援サポートセンターの活動状況と、学習支援の実施について質問しました。
特に、学習支援事業は、北見市のNPO法人ワークフェアでの視察が大変参考になりました。
それだけ臨場感をもって質問することができました。
市も、その必要性は感じているが、具体的な取り組みとなると、もう一歩といったところです。
質問後、他の議員からも北見の内容を尋ねられ、一定反響があったようです。
四つ目には、障害者の福祉についてです。
紋別市には、障害者を雇用した企業に給与の一部を補助する独自の助成制度があります。これは、良いのですが、実績がないのです。
障害者を雇うとなれば、どう指導したらいいのか、何か事故でもあったらどうするのか、など様々な不安があるものです。
それを、しっかり指導・援助しサポートする体制が必要です。それが無ければ、企業としても安心して障害者を雇えないのではないか。その仕組みを早急に作るべきだ。と訴えました。
市も、それなりに頑張っています。就労に向けた企業訪問や勉強会なども行っています。長い目で、その取り組みに期待したい。
障害者のバス料金の助成についてもただしました。
紋別市では、障害者のバス料金は1乗車100円となっています。
しかし今、発達障害など障害者手帳を持たない人も増えています。その人が、就労継続事業所や地活センターに通う場合も生まれています。その場合、バス料金の助成は受けられないことになるのです。
現場では、そういう状況が生まれています。
せっかく前向きに社会に参加し、自立に向けた活動を始めようとしている人を応援し、励ますためにもバス料金の基準の拡大が必要、と訴えたのです。
市長は、ルールはルールで難しい。と答弁しましたが、さらに訴えたところ、規則には「市長が認める場合」とあり、個別に必要性を検討する。と答えたのです。微妙ながら、一歩前進かもしれません。
在宅の重度の障害者が通う施設に「生活介護」があります。しかし今、紋別では、その施設が足りない状況に至り、本人も家族もつらい状況にあります。
この問題を取り上げ、施設整備を訴えました。
すぐに解決する問題ではありませんが、それでも、介護している家族などの声をしっかり聴いてほしいと訴えました。
今回の障害者福祉の質問は、その多くが障害者福祉の現場の方々と懇談し、意見を寄せていただいたものです。
さっそく、議会でのやり取りを文書にまとめ、現場のみなさんに届けました。
さて、今年も残りわずか。今年、2017年の一般質問を順次このブログで紹介します。気が向いたら見てください。
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