2017年12月28日木曜日

地域医療の再生、医師確保のために~2017年第2回定例市議会一般質問②

〇野村淳一議員
 次に、所信表明の重要施策の内容に沿って質問いたします。
 
 まず、安全・安心な暮らしと快適な生活環境を確保するという視点についてです。
 
 その1つ目は、地域医療の再生についてです。

 市長は、所信表明の中で、医療従事者の増員等による広域紋別病院の診療体制の強化と道立紋別高等看護学院の早期移転建替えを最優先に取り組む課題として、最大限の努力を傾注すると述べられています。

 言うまでもなく、広域紋別病院における医師をはじめ医療従事者の確保は緊急の課題であるとともに、市民の安全を確保し、安心をかち取る上で欠かせない最重要課題です。

 そこで、市長は医師などの医療従事者の確保に向けてどのような取り組みを行っているのか、行おうとしているのか、まずお聞かせください。


 とはいえ、医師などの確保は緊急の課題であるとともに、極めて困難な課題でもあります。医師不足の中、各地域でもそれぞれに工夫を凝らし努力を尽くしています。それでも厳しいというのが現実です。

 しかし、その一方で安定的に診療体制を維持している地域もあるのです。

 それらを踏まえ、医師確保のために医師をこの紋別に迎えるために、この紋別に来てもらうために、何をすべきか、何が必要か、市長はどのようにお考えでしょうか。市長の見解、認識をお聞きするものです。

〇宮川良一市長 
 次に、安全・安心な暮らしと快適な生活環境の確保についてであります。

 1点目の医療従事者の確保による地域医療の再生につきましては、市の医療従事者の確保対策といたしまして、西紋別地区総合開発期成会での北海道に対する要望活動や、広域紋別病院との医育大学に対する医師派遣要請のほか、市ホームページや広報もんべつにより市にゆかりのある医師及び看護師などの医療従事者の情報収集を行っております。

 また、休日夜間急病センターの医師が広域紋別病院の非常勤医師として勤務するなど、診療に対する協力を以前から行っており、現在は2名の医師が非常勤医師として両医療機関で勤務しております。市の交渉が実り、今年度非常勤ではありますが、さらに1名が勤務されておりますことから、休日夜間急病センターの人脈を活用しながら、今後とも医師確保に努めてまいります。

 看護師につきましては、道立紋別高等看護学院の卒業生が、ここ3カ年は確実に複数名が就職されている現状であることから、引き続き地元及び近隣の高校への進学要請や修学資金貸付制度を行うとともに、学院の移転建替実現を最優先課題として取り組むほか、広域紋別病院が全国各地から看護師に来てもらうために建設を計画している看護師住宅に対する起債償還の一部支援を行うなど、看護師確保にも努めてまいります。

 医師を迎えるに当たりましては、これまで休日夜間急病センターの開設により、1次、2次救急のすみ分けによる負担軽減、広域紋別病院の移転改築及び最新医療機器の導入、医師住宅の建設など、医師が勤務しやすい環境の整備に努めてまいりました。

 これらをより多くの方々に情報発信していくとともに、より一層魅力のあるまちづくりを進めていくことが重要であると考えております。

 いずれにいたしましても、地域医療を再生し、市民の尊い命を守るため、地域一丸となって取り組んでいかなければなりません。市議会議員の皆様におかれましても、医療従事者の確保に向け、さらなるご協力をお願いいたします。 

~再質問~
〇野村淳一議員
 医師をどう確保するのかというのは重大な課題で、難しいんです。さきに市長が言ったように、医育大学あるいは道に対して要請をすることも大切です。それから、紹介の業者に対して依頼することも大切です。つてを使うこと、これも重要です。

 しかし、私は本質的には、医者がこの紋別を選ぶには、この紋別の医療、魅力があるかないかということが重要だと思っています。

 どんな地域医療を目指しているのか、その方向性がしっかりしていること、そのために病院も行政も住民も一体になって取り組んでいくこと、そして、医者がやりたいと言うその診療体制をしっかり支える体制ができていること。

 そういうことが医者がしっかり見ていることだと思うし、それが魅力ある、医者が来たいと思うまちづくりだと思ってます。

 きのう、地域枠医師の話もありました。もちろん、最終的には道が決定するんですが、それだって全道200ある指定された病院、基本的にはその医者の意向や希望というものが優先されるんです。

 そういう意味では、まさに競争と言えば競争で、そういう状況になってるわけですから、私は働いてみたいと思いたくなる、そういう地域医療を目指す方向が必要だというふうに思っています。それらについて、ちょっとご見解があればお聞かせください。

○大野貴光・保健福祉部参事兼広域病院連携推進室参事兼健康推進課参事
 お答えいたします。
 今まさに、来てる常勤医師の方々というのに、一応紋別の医療の関係をちょっと聞きますと、紋別の環境というのを非常に気に入っていただいてるというところでお話がございます。

 市長の答弁にもありましたけど、1次医療なり2次医療なりのすみ分けがしっかりしてて、やっぱり勤めやすい環境だというのもございます。

 当然、おっしゃるとおりまちとしての魅力というのもあるかとは思うんですけども、一応まず医療環境の整備というものに、引き続き取り組んでまいりたいということで考えてございます。
以上でございます。

○野村淳一議員
 これから、きのうも議論がありました。広域紋別病院も五、六年後には財政的な運営面で大変な状況になると思います。それは、今からきちんと据えておかなきゃならない問題でもあります。
 
 本当に必要な地域医療、広域紋別病院の果たす役割は何なのかということも真剣に見据えた上で、紋別の果たすべきあり方というのを、今から真剣に方向性を定める必要があるなということは感じているので、よろしくお願いします。 

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