2017年12月28日木曜日

認知症高齢者に寄り添った支援を~2017年第1回定例市議会一般質問②

介護保険について
①認知症対策など包括的支援事業について

②第7期介護保険事業計画の策定について

〇野村淳一議員
 次に、介護保険について質問をいたします。
 介護保険事業には、各市町村が実施する地域支援事業がありますが、その中から包括的支援事業についてお聞きします。
 
 包括的支援事業にある3つのメニュー、1つは在宅医療、介護連携の推進、2つに認知症施策の推進、3つに生活支援サービスの体制整備、これらはいずれも平成30年4月までに実施することが義務づけられているものです。そこで、それらの取組状況についてお聞きします。

 まず、在宅医療と介護の連携事業についてですが、市政執行方針の中で在宅医療と介護の切れ目のないサービス提供体制の整備を目指すとしており、その取り組みの内容と今後の方向についてお知らせください。

 また、認知症対策についてですが、これも市政執行方針の中で、認知症サポート医を確保し、認知症初期集中支援チームを設置することで、認知症の早期診断、早期対応に向けた支援体制を構築するとしています。この事業の内容と見通し、課題についてお聞きします。

 生活支援サービスの体制整備についてですが、ここでは高齢者サービスの担い手である生活支援コーディネーターの配置と、連携協議の場である協議体の設置が求められていますが、その取り組み状況と見通しについてお聞きします。

 次に、第7期介護保険事業計画の策定についてですが、まず第7期計画の策定に向けたスケジュールとその内容についてお聞きするとともに、第7期計画における重点的ポイントは何かお知らせください。

 また、さきにも触れた新たな地域医療構想や医療計画との整合性も問われると思いますが、その関連はどうなるのかお聞きします。さらに、新しく設定される介護保険料の見通しについても、あわせお聞きします。

〇宮川良一市長
 次に、介護保険についてであります。
 1点目の認知症対策など包括的支援事業につきましては、在宅医療と介護の連携事業における取組内容と今後の方向性は、国から示された具体的取組事項を進めるため、地域包括支援センターが中心的な役割を担い、実施している紋別ケアマネジャー連絡協議会や紋別保健所が主催する遠紋圏域在宅医療推進ネットワーク協議会において社会資源リストの作成、医療と介護関係者による研修会、課題の抽出と対応策の協議及び医療・介護従事者との情報共有ツールの作成など、取り組みを進めているところであります。

 今後は、紋別ケアマネジャー連絡協議会への支援を継続するとともに、切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の構築を推進するため、医療と介護などの専門職との連携による検討を進め、国が示した地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本方針を踏まえ、在宅医療と介護が一体的に提供される体制の構築を目指した取り組みを進めてまいります。

 認知症初期集中支援チームの内容と見通し、課題につきましては、チーム員には医療並びに福祉専門職を配置し、認知症サポート医研修を受講した医師の指導のもと、アセスメントや家族支援を早期に集中的に行い、自立生活のサポートに向けた一連の活動を行いますが、本市においては研修を受けた医師が不在でありますことから、地元医師会の協力を得られるよう研修旅費や代替医師勤務経費の助成を行い、認知症サポート医の確保に努めてまいります。

 生活支援サービスにおけるコーディネーターの配置と協議体の設置に向けた取組状況と見通しにつきましては、協議体の前身となる総合事業意見交換会を設置し、各事業所と共通認識を図り、意見交換による事業の構築に向け検討を図ってまいります。

 生活支援コーディネーターの配置につきましては、平成30年4月に社会福祉協議会もしくは地域包括支援センターへの配置を検討してまいります。

 2点目の第7期介護保険事業計画の策定につきましては、計画策定に向けたスケジュールと内容は、過去の計画策定時と同様に国、北海道から示される基本方針を踏まえ、施策や給付費等の推計を行い、策定委員会の意見のもと、高齢者福祉計画をあわせて策定してまいります。

 重点ポイントにつきましては、1つ目に保険者機能を発揮し、自立支援、重度化防止に向けた仕組みの制度化及び地域共生社会実現への取り組みなど、地域包括ケアシステムの推進をすることになっております。

 2つ目に利用者負担割合の見直しや介護納付金における総報酬割の導入など、介護保険制度の持続可能性の確保となっております。

 地域医療構想や医療計画との整合性につきましては、国から示されたとおり医療計画と介護保険事業計画、双方の対応すべき需要や見込み量のあり方について協議をしながら、地域事情に合った計画の策定に努めてまいります。

 介護保険料の見通しにつきましては、3カ年のサービス量推計を行い、保険料を算出する必要がありますことから、現時点ではお示しできません。

~再質問~

〇野村淳一議員
 それから、介護の問題について聞きます。
 認知症の問題なんです。私、先日砂川市にお邪魔しました。砂川市は、認知症の問題では砂川モデルと言われるほど全国的にも先進的な事例です。そこで、私初期支援集中チームという方に直接会ってお話を伺ってきました。どんなもんなのかなってなかなかイメージが湧かなかったんですが、お話を伺って、これはなかなかいいものだなあと、すばらしいものだと、紋別でもこういう事業ができればありがたいなということで実感をして帰ってきました。

 ただ、認知症の場合は介護だけではなくて、医療の分野がどうしてもかかわってきます。なので、この認知症サポート医というのが存在してきます。この認知症サポート医というのはどういう役割で、どういう任務を持ち、誰がなれるのか、ちょっと教えてください。

○介護保険課参事(仲条憲明君)
  お答えいたします。
 認知症サポート医の役割なんですけども、認知症サポート医につきましては、認知症支援チーム、専門職の保健師だとか看護師だとか社会福祉士持ってる方をチーム員に2人充てて実施するんですけども、そのチーム員がその地域の方からの情報だとか、既存の介護事業をやってる中だとか、今認知症カフェやってますけども、そういう中から早期の認知症の方を早期発見、把握しまして、その状況を認知症サポート医の方に今後の対応、サポートについて相談をして、アセスメントですとか自立支援に向けた取り組みの助言をいただくというような役割になっております。
以上でございます。

○野村淳一議員
  いや、認知症サポート医とはどういう役割だという話聞いているんで、ちょっとそれを教えてください。

○介護保険課参事(仲条憲明君)
  失礼いたしました。
 認知症サポート医の資格なんですけども、認知症の疾患の診断を5年以上したお医者さんまたは専門医で、かつそのサポート医研修を受けたお医者さんということになっております。

○野村淳一議員
 今のところ紋別にはそのサポート医がまだいませんよね。先ほども何とかサポート医を確保するために、いろんな今努力をしようとしているというふうに思います。どちらにしても紋別医師会などに相談をすることになると思うんですが、改めて大変だと思うんですが、このサポート医設置に向けた見通し、もし何かあれば教えてください。

○介護保険課参事(仲条憲明君) 
 お答えいたします。
 今年度につきましても、医師会の臨時会におきましてサポート医の研修の依頼につきまして医師会にお願いをしているんですけども、今現在不在ということですけども、粘り強く医師会のほうに働きかけまして、サポート医の確保に努めてまいりたいというふうに考えてございます。
以上です。

○野村淳一議員
 限られた医療資源の中ですから、頼むほうも大変ですし、頼まれるほうももちろん大変なんですよね。しかし、どうしても必要なものですし、これからも本当に重要な役割を担っていただくわけですから、たとえ認知症になってもこのまちで暮らしていける、そういうまちづくりを一緒に進めていただきたいという形で、全ての医療関係者に呼びかけていただきたいと思います。頑張ってください。

0 件のコメント:

コメントを投稿