2013年12月31日火曜日

新広域紋別病院の院外薬局、10倍で落札

 25日に開催された市議会臨時会で、新しい広域紋別病院に隣接する市有地に建設が予定されている院外薬局にかかわる土地の売買契約が提案されました。

 この土地は、北高のグラウンド跡地で、新病院の裏手にあたります。院外薬局の用地として約5000㎡の土地を、2000万円で市が北海道から購入。それを、2区画に分けて入札を行ったのです。

 まず、一つが調剤薬局用地として660㎡、もう一つが調剤薬局と合わせコンビニ機能を持った医療系店舗用地として4340㎡です。

 市が示した最低価格は、調剤薬局用地は631万7000円、医療系店舗用地は3477万4000円。

 ところが入札結果は、調剤薬局用地を株式会社エスケイアイファーマシーが6317万円で落札したのです。なんと、最低価格の10倍の金額です。

 私自身、最初この数字を見たとき、けたを間違えているのじゃないかと市の担当者に確認したほどです。

 エスケイアイファーマシーは、岩見沢市に本社をかまえる企業で、紋別市内にも「なの花薬局」として、なじみのある調剤薬局です。

 市議会でも、この金額が話題になりましたが、市は「我々も予想以上の高額で売れたことに驚いている。薬価は決まっているため、土地が高く売れたとしても、その分が薬の値段に転嫁されることはなく、問題はないと判断した」と説明しました。

 それにしても、10倍とは驚きです。入札で次点だった企業も2111万円という金額だったというから、この土地は、確かに魅力的なのでしょう。

 もう一つの医療系店舗は、4600万1円で株式会社ツルハが落札。公募型プロポーザル方式で行われ、ツルハ1社が応募し、市の審査会を通ったものです。

 実はこの院外薬局については、病院本体の敷地内に建てられないのか、議会でも幾度も議論してきた経緯があります。患者さんの立場に立った病院づくりの課題は、これからも続きます。

 雪解け時期からそれぞれの工事が始まるのでしょう。

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