2013年12月20日金曜日

「クラウンK」に心洗われて

 市議会が閉会した12日の夜、ほっとした気分もそこそこに、ある講演会に出かけました。

 紋別商工会議所青年部が主催する「世界一の現役クラウン(道化師)から学ぶ感動サービス 大棟耕介講演会」です。


 まずは、「クラウンK」こと大棟耕介さんのパフォーマンスからスタートです。クラウンとしての技量は大したものです。風船を使って客席を巻き込んでのパフォーマンスに会場は盛り上がります。

 次いで、DVDが上映されました。これが「クラウンK」の真骨頂。ホスピタルクラウンの活動をつづったビデオです。

 ホスピタルクラウン-長期入院を余儀なくされている子どもたちの病室を訪問しながら一緒に遊ぶ道化師。この活動の第一人者が、この大棟耕介さんなのです。

 赤い鼻に派手な衣装。突然現れるクラウンKに戸惑う子どもたち。でも、明るい声かけとオーバーなアクション、風船でのパフォーマンスに、いつしか子どもたちにも笑顔があふれ、大声ではしゃぐ姿がありました。

 「また、来てもいいかな」「うん、いいよ」「ああ良かった。じゃあ、また来るね」「待ってる」-病室を去る時のそんな会話が、胸にじんときます。

 「入院して、こんなに笑ったのは初めて」とつぶやくお母さんの言葉も、心に響きます。

 少しも気負わずに子どもたちとただ一緒に遊び、過ごすだけの大棟さん。でもそこには、深い経験と緻密な計算がありました。子どもたちの心にどれだけ寄り添えるか。プロとしての覚悟がありました。

 子どもたちの笑顔の前でおどけて見せる大棟さんに、心洗われる思いがしました。

 大棟さんのお話もテンション高く、思わず吸い込まれていきます。きっと、話したいことが山のようにあるんだろうな、と思います。熱の入った話は、テンポよく続きました。

 講演が終わって会場を出たときの冷たい夜風が、心地よく感じられました。

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